以前、ハンバーガーの挟む順番について書かせていただきました。
その時の記事が下です。
ハンバーガーを作った人、その時にかかった費用はいかがだったでしょうか。
やすいパティを買ってきて挟んだのならまだしも、一から素材を集めて作ったのであれば結構な費用がかかったのではないでしょうか。
個人店のハンバーガーが通常の定食よりも高いのは、ハンバーガーにある定義が関係しています。
すでに「ハンバーガーとはこういうものだ」という固定概念のようなものは誰しもが持っているものだとは思われます。
しかし、ハンバーガーと定義づけるものは何かと聞かれれば、これと断定できる人は少ないのかもしれません。
果たして、パンに肉が挟まれていればハンバーガーと呼べるのでしょうか。
サンドイッチとハンバーガーを明確に分けるカテゴリはあるのでしょうか。
サンドイッチとハンバーガー違いって
どちらもパンに具材を挟んでいます。
サンドイッチとは、パンに具材を挟んでそれを食す料理ですね。
つまりハンバーガーはサンドイッチの一種であると言っていいです。
ハンバーガーはサンドイッチか?と言われればYESではありますが、サンドイッチはハンバーガーか?と聞かれればNOです。
ハンバーガーの起源として、食パンに肉を挟んだことが始まりという説もあります。
現在アメリカでは、丸い“バンズ”と呼ばれるものを使っていなければハンバーガーとは呼ばないと定義づけられているらしいです。
では、そのサンドイッチのなかでもどのようなものがハンバーガーであるかというと、
「丸いバンズに牛肉100%のパティを挟んだもの」
アメリカではパティが100%牛肉以外のものを使用した場合はハンバーガーとは呼びません。
牛肉100%のパティでないとハンバーガーではないのか
先に述べたように、パティは牛肉100%でなければいけないとすると、日本のハンバーグと呼ばれるものを挟んだものはハンバーガーとは呼べません。
卵やパン粉をつなぎとしている以上、100%ではなくなってしまいます。
そもそも日本の柔らかジューシなハンバーグは、牛と豚の合挽き肉を使用しているものがほとんどです。
仮に、この日本のハンバーグをバンズに挟んだものをハンバーガーだと言って本場アメリカの人間に食べさせてみれば、「パティが柔らかすぎる」「噛みごたえがない」等と言われてしまうことでしょう。
フライドチキンを挟んで、“チキンバーガー”と銘打っているものもありますが、これも本来はチキンサンドイッチ、チキンサンドと呼ぶ必要があります。
しかし、日本では流石にそこまで考え方を統率している訳ではないです。
某フライドチキンで有名なあのチェーン店は、チキンサンドではなくチキンバーガーと書いているし、それは日本人に合わせた呼称で構わないだろうと私も思っています。
コロッケバーガーやメンチカツバーガーなども日本独自で生まれてものであるから、大手を振ってバーガーとつけていいと思います。
グルメバーガーの価格
昨今増えてきた、個人店のハンバーガー店ですが。
カテゴリーとしては「グルメバーガー」とでも呼べばイメージしやすいとは思いますが、どの店も価格帯はメニューの安いもので1000円〜1200円くらいとなっています。
ベーコンチーズバーガーで1700円、パティを二枚にしたものを注文すれば2200円くらいなど。
正直、一度の食事として考えると気軽に払える金額ではないです。
高くなる理由1
この値段になってしまう理由こそが、先にも述べた『ハンバーガーの定義、牛肉100%でなければならない』なのです。
格安のチェーン店が存在する中で、それと細分化するためには本場に引けを取らないクオリティのハンバーガーを提供する必要性があります。
そうなれば各店舗は牛肉100%で作ったパティを使用するしかなくなってしまうのです。
どの店にもメニュー表のどこかに、『当店のパティは牛肉100%!』と書かれています。
これは値段が高くなるのが仕方ないことだというのを示唆しています。
あの手この手で価格を抑える努力はしていると思われますが、100%を牛肉で使用するとなると、かさ増しもすることさえできません。
さらにその牛肉も昨今の値上げの波に飲まれています。
コストを下げるために輸入牛を使おうにも、最近の輸入牛もかなり値上がりしてしまい、今や国産牛にも輸入牛でも大きな差がなくなってしまってます。
ならいっそのこと国産を使用してしまえという考えをしているところもあるくらいです。
高くなる理由2
次に値段が高くなる理由だか、パティの大きさにもあります。
大手の赤と黄色の看板で有名なあのチェーン店のパティは1枚35グラムです。
個人でやられている店のパティは小さくても100グラム、大きいところは160グラムを使用してます。
個人店のパティ一枚追加のトッピングが300円、400円、いや500円かかるところもあります。
これも材料費から考えると、店側はかなり頑張った金額になっています。
なぜなら35グラムのパティを使用している某チェーン店のハンバーガーが170円なのだから。
その3倍以上の重さであるパティを使用していれば、トッピングだけで一枚400円以上するのは当然なのです。
材料費を計算してみると
しかし、値段が高いからと言って、これをボッタクリなどのように考えてはいけません。
飲食店の材料費は30%くらい等と言われていた時代が昔はありましたが、最近のグルメバーガーの店舗の材料費は40%、場合によっては50%位でやっているところもあります。それでも、グルメバーガーはあの金額になってしまうのです。
値段が高くなってしまう理由の一つが「ハンバーガーの定義」だということは理解していただけたかと思います。
自分へのご褒美にグルメバーガーを食べに行ったときなどは、値段を気にせずに食べていただいたいと思います。